電気室・EPS収まりシミュレーターの使い方|機器配置・入力手順
「電気室・EPS 収まりシミュレーター」は、電気室やEPSの機器・配管・開口レイアウトを、保有距離・動線・搬入・盤扉開閉・縦系統・3Dで確認できるツールです。このページでは、実際の画面を使って入力手順を最初から順に解説します。操作は①部屋 → ②機器 → ③配管 → ④チェックの4ステップで進みます。
このツールでできること
- 電気室/EPSの部屋・扉を設定し、機器・配管(系統別)・ラック・開口を配置
- 操作面・点検面などの保有距離を自動判定(不足は赤で警告)
- 扉から歩ける範囲を見る動線シミュレーションと搬入経路チェック
- 盤の前面扉の開閉シミュレーション(干渉判定)
- 3D立体表示(ドラッグ回転・十字キー・ズーム)
- レイアウトの保存/読込・URL/QR共有・PNG書き出し・印刷
起動方法
記事内に埋め込まれたツール、またはツール単体ページを開くと、最初にスタート画面が表示されます。前回の続きを開く「続きから」、新規で始める「電気室」「EPS」、保存済みJSONを開く選択肢があります。ここでは「電気室」を選んで新規に始めます。
入力したデータはお使いの端末のブラウザ内(localStorage)と共有URLだけで扱われ、サーバーには送信されません。
STEP1:部屋を設定する

左パネルの「①部屋」タブで、部屋の基本情報を入力します。
- 部屋の種類を「電気室」「EPS」から選びます。
- サイズのプリセット(5.0×4.0m / 6.0×5.0m / 8.0×6.0m / 10×7.0m)で一発入力、または下の欄で個別に入力します。
- 部屋の寸法で「間口(幅)」「奥行」「天井高」をmmで入力します(例:間口6000・奥行5000・天井高2800)。
- 扉で「取付壁(下の壁など)」「位置」「有効幅」「開き方向」を設定します。扉が足りなければ「+ 扉を追加」で複数設置できます。
電気室の扉は避難方向に開く「外開き」が原則です。内開きにすると、開閉範囲と機器の干渉をチェックします。
STEP2:機器を配置する

「②機器」タブに切り替えると機器パレットが表示されます。キュービクル(受電/増設)、低圧配電盤、動力制御盤、直流電源装置、UPS、非常用発電機、分電盤、MDF などから選べます。よく使う機器は「+ 機器を登録」で自作も可能です。
パレットの機器をタップすると図面に追加されます。追加した機器はドラッグで移動(グリッドに吸着)、選択して「回転」ボタンまたはRキーで90°回転、矢印キーで微調整、Deleteで削除できます。

機器を選択すると、右側の「選択中の機器」パネルで詳細を編集できます。設定できる主な項目は次のとおりです。
- 名前・間口W・奥行D・高さH(寸法はmm)
- 前面扉(開閉):なし/片扉/両扉、ヒンジ左右、開き角
- 各面の種類(必要スペース):前面=操作面(1,000mm)、背面=点検面(600mm)、左右=その他(200mm) など
- 機器のまわりに表示される色帯が保有距離ゾーン(青=操作面/緑=点検面/グレー=その他)で、壁や隣の機器までの距離も数値で表示されます。
STEP3:配管・ラック・開口を追加する
「③配管」タブでは、配管・ラック・開口をまとめて配置します。パレットから選んでタップで追加します。
- 配管:置くと選択状態になり、系統ごとに管種・呼び径・本数を設定できます(3Dでは床→天井の縦管として表示)。図面上で配管を選び「🔧 配管の設定」からも編集できます。
- ラック:頭上配置を想定し、保有距離・重なり判定の対象外です。
- 開口:床・スラブの抜きです。機器の操作面・点検面にかかると判定します。
STEP4:チェックで判定する

「④チェック」タブで、保有距離の判定と各種設定を確認します。機器まわりの色帯が保有距離で、不足すると赤く表示され、右の「判定一覧」に理由が出ます。すべて確保できていれば「判定OK」と表示されます。
このタブで調整できる主な設定は次のとおりです。
- 保有距離の設定:操作面(前面)・点検面・その他の面・保守面どうしが向き合うときの距離
- グリッド吸着:吸着ピッチ(例:50mm)
- 動線シミュレーション:人の通行幅
- 搬入経路チェック:搬入余裕(片側)
動線シミュレーション

図面上部の「🚶 動線」を押すと、扉から歩ける範囲が緑で表示され、人アイコン(φ600など)をドラッグして通れるか・盤の操作面へ到達できるかを確認できます。到達できない場合は判定一覧に表示されます。目安の通行幅は600mm(片側)/750〜800mm(すれ違い)です。
3D立体表示で確認する

上部の「3D」ボタンで立体表示に切り替わります。機器が高さ(プロパティのH)どおりに立体化され、ドラッグで回転、十字キーで視点移動、ホイールでズームできます。「真上」「斜め」などの視点切替や、機器名称の表示切替も可能です。
保存・共有・書き出し

上部ツールバーから、作成したレイアウトを保存・共有・出力できます。
- 保存/読込:レイアウトをJSONファイルに書き出し/読み込み
- 共有:現在のレイアウトを再現するURLとQRコードを生成(データはURLに埋め込み、サーバー送信なし)
- PNG/印刷:図面を画像として書き出し、または印刷
- 全画面:ツールを全画面表示に切替(キーボードのFでも切替可)
実際に使ってみる
ツールは元の紹介記事に埋め込んでいます。「電気室・EPSの「収まり」をブラウザで検証|収まりシミュレーターの使い方」を開き、本記事の手順に沿って実際に操作してみてください。
まとめ
電気室・EPSの収まりは、①部屋 → ②機器 → ③配管 → ④チェックの順に入力するだけで、保有距離・動線・搬入・盤扉開閉・3Dをまとめて確認できます。判定結果はURL/QRやPNGで共有でき、検討から現場確認までスムーズに進められます。ぜひ実務にお役立てください。