幹線つながりチェックの使い方|系統ツリー作成・電線/ブレーカー整合・電圧降下を自動診断
受電点から分電盤、末端の負荷まで——「この幹線でブレーカーは足りているか」「電線サイズは適正か」「末端の電圧降下は許容範囲か」を、現場や打合せの場でサッと確認したい。そんなときに使える無料ツールが「幹線つながりチェック」です。系統をツリー状に組み立てるだけで、電線・ブレーカー・電圧降下の整合を自動でチェックします。
インストール不要・ブラウザだけで完結します。設計の一次検討から現場での確認まで、幹線まわりの「つながり」を素早く見通したい電気設計者・電気工事の実務者におすすめです。このページでは、実際の画面に沿って使い方を順番に解説します。
このツールでできること
- 受電点→盤→負荷をツリー(系統図)で組み立て
- 各ノードに電圧・相方式・需要率・電線(線種/サイズ/条数)・布設条件を設定
- 保護協調(電線許容 vs ブレーカー)・電圧降下の整合を自動診断(NG/注意)
- 回路ごとの使用率グラフで余裕・逼迫・超過を色分け表示
- 盤別の容量確認レポート(使用率ゲージ)で全体を把握
- 系統図のSVG/Excel/PDF書き出し、共有リンク発行、版の保存・履歴
- リスト表示・階層表示・ズーム・ミニマップで大規模系統も見通せる
画面構成とはじめ方
起動すると入口画面が開きます。「新規作成」で受電点から作り始め、「サンプルで試す」で操作を体験、「ファイルから開く」で保存済みのJSON系統を読み込めます。まずはサンプルで全体像をつかむのがおすすめです。

STEP1:受電点から系統をツリーで組み立てる
画面中央のキャンバスに系統図を作ります。「+受電点」で起点を置き、ノードを選んで「+下流を追加」で盤や負荷をつないでいきます。各ノードには盤(分電盤/動力盤)・負荷などの種別があり、色や区間電流(例:141A)が表示されます。上部の「系統図/リスト/分割/階層表示」で見せ方を切り替えられます。

STEP2:各ノードの条件を編集する
ノードを選ぶと、右側の「編集」パネルで条件を入力できます。名称・種別・電圧・相方式に加え、需要率、幹線(上流→このノード)の線種・サイズ・条数/並列・布設条件・基準許容電流などを設定します。ここで入れた値がそのまま診断・グラフ・レポートに反映されます。

STEP3:整合を自動診断する(診断タブ)
右パネルの「診断」タブに、整合上の問題が一覧で表示されます。例えば「電線許容 115A < ブレーカー 125A」のように、保護協調が取れていない箇所をNGとして具体的な数値つきで指摘します。上部の NG/注意/正常のカウンターでも全体の状況が一目で分かります。

使用率グラフで余裕を確認する
「グラフ」タブでは、回路ごとの使用率(電流/許容)をバーで表示し、余裕(<70%)・注意(70〜99%)・超過(≥100%)を色分けします。電灯・一般/全負荷/電動機で絞り込みでき、どの回路が逼迫しているかを素早く把握できます。

容量確認レポートで全体を把握する
ツールバーの「容量レポート」から、受電点の合計送出電流と、盤ごとの使用率ゲージをまとめたレポートを表示できます。容量超過の有無も上部に警告表示され、そのまま印刷できます。

書き出し・共有(SVG/Excel/PDF・共有リンク)
ツールバーの「SVG/Excel/PDF」で系統図や一覧を書き出せます。「共有」で共有リンクを発行でき、「書出/読込」でJSON系統ファイルとして保存・受け渡しが可能です。「版を保存」「履歴」で検討過程を残せます。
使い方のポイント
- まずサンプルで全体像:入口の「サンプルで試す」で構成と診断の流れを体験すると理解が早いです。
- 電線とブレーカーはセットで:編集パネルで電線サイズと基準許容電流を入れると、保護協調の診断が働きます。
- NGは数値で確認:診断タブの指摘は「許容 vs ブレーカー」など根拠が数値で出るので、対策を判断しやすいです。
- 大規模系統は表示切替とミニマップ:リスト/階層表示・ズーム・MAPで見通しよく編集できます。
実際に使ってみる
下記のページから、インストール不要でブラウザ上ですぐにお試しいただけます。→ 幹線つながりチェック
まとめ
受電点から末端まで系統をツリーで組み立て、電線・ブレーカー・電圧降下の整合を自動診断できるのが「幹線つながりチェック」です。診断・使用率グラフ・容量レポートで問題箇所と余裕を素早く把握し、SVG/Excel/PDFや共有リンクで共有できます。ご要望はお問い合わせからお寄せください。