電圧降下計算ツール(無料)|内線規程の簡易式対応・ケーブルサイズ選定
電線サイズの選定に欠かせない電圧降下の計算、回路の方式や距離・電流ごとに計算式を切り替えながら手でやるのは面倒ですよね。この「電圧降下 簡易計算ツール」は、内線規程に準拠して幹線/分岐回路や受電方式を自動判定し、電圧降下の計算と必要なケーブルサイズの逆算までブラウザだけで完結できる無料ツールです。
👉 操作手順を画面付きで詳しく知りたい方へ:【操作マニュアル】電圧降下 簡易計算ツールの使い方(画面付き解説)
このツールでできること
- 内線規程に準拠した電圧降下の簡易計算
- 幹線/分岐回路の自動判定
- 受電方式(単瘸2線/単瘸3線/三瘸3線/三瘸4線)の判定
- 必要なケーブルサイズの逆算
- 許容電流チェック
- 計算履歴の保存
- PDF出力、LINE共有
- 電路インフォグラフィックによる視覚化
電圧降下の簡易計算式(内線規程の簡易式)
こう長が短い低圧配線では、次の簡易式で電圧降下を計算できます(本ツールの計算方式)。
e = K × L × I ÷ (1000 × A)
e:電圧降下[V]/ L:こう長[m]/ I:電流[A]/ A:電線の断面積[mm²]/ K:配線方式ごとの係数
| 配線方式 | 係数K | 主な電圧 |
|---|---|---|
| 単相2線式 | 35.6 | 100V・200V |
| 三相3線式 | 30.8 | 200V・400V |
| 単相3線式 | 17.8 | 100/200V(平衡負荷・外線間) |
許容値の目安
低圧受電(引込線取付点から)の幹線は2%以下、高圧受電(構内変圧器から供給)の幹線は3%以下、分岐回路は2%以下が目安です。こう長や供給形態によって基準が変わるため、適用条件は内線規程等で要確認です。
電圧降下からみた最大こう長 早見表
簡易式を変形した「L = e × 1000 × A ÷ (K × I)」で計算した、計算上の最大こう長[m]です。「—」は基準許容電流(600Vビニル絶縁電線・周囲温度30℃・単独配線の目安)を超える組み合わせのため除外しています。実際の許容電流は電線種別・施工条件で異なるため要確認。
三相3線式200V・電圧降下2%(4V)の場合
| 電流\断面積 | 8sq | 14sq | 22sq | 38sq | 60sq | 100sq | 150sq | 200sq |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 20A | 52 | 91 | 143 | 247 | 390 | 649 | 974 | 1299 |
| 30A | 35 | 61 | 95 | 165 | 260 | 433 | 649 | 866 |
| 50A | 21 | 36 | 57 | 99 | 156 | 260 | 390 | 519 |
| 75A | — | 24 | 38 | 66 | 104 | 173 | 260 | 346 |
| 100A | — | — | 29 | 49 | 78 | 130 | 195 | 260 |
| 150A | — | — | — | 33 | 52 | 87 | 130 | 173 |
| 200A | — | — | — | — | 39 | 65 | 97 | 130 |
単相2線式100V・電圧降下2%(2V)の場合
| 電流\断面積 | 2sq | 3.5sq | 5.5sq | 8sq | 14sq | 22sq |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 15A | 7 | 13 | 21 | 30 | 52 | 82 |
| 20A | 6 | 10 | 15 | 22 | 39 | 62 |
| 30A | — | 7 | 10 | 15 | 26 | 41 |
| 40A | — | — | 8 | 11 | 20 | 31 |
| 50A | — | — | — | 9 | 16 | 25 |
条件を変えた計算(単相3線式・400V・任意の許容値など)は、下のツールで自動計算できます。
よくある質問
Q. 簡易式と精密計算の違いは?
A. 簡易式は導体抵抗のみを考慮した概算で、力率やリアクタンスは考慮していません。こう長が長い場合や大容量幹線では、必要に応じて精密式やメーカー資料での検討をおすすめします。
Q. 係数Kは何を表している?
A. 銅導体の抵抗率と配線方式(電圧降下が往復線路に生じるか等)を織り込んだ係数です。単相2線式35.6・三相3線式30.8・単相3線式17.8(いずれも銅線の代表値)を使用しています。
Q. 単相3線式のKが小さいのはなぜ?
A. 平衡負荷では中性線に電流がほとんど流れず、電圧降下が片道分に近くなるためです。不平衡が大きい回路では注意が必要です。
Q. 電圧降下が許容値を超えたときの対策は?
A. 電線サイズを上げるのが基本ですが、配電電圧の変更(200V化・400V化)、こう長の短縮、幹線の分割なども有効です。下のツールなら必要サイズの当たりをすぐ付けられます。
使い方
下のツールをそのまま操作して使えます。回路の区分(幹線/分岐)、受電方式、電流・電線長・電線サイズなどを入力すると、電圧降下がその場で計算され、許容値との比較や必要サイズの逆算まで表示されます。計算履歴はブラウザに保存され、同じ条件の再計算やPDF出力もすぐにできます。
※ 計算結果はあくまで目安です。実際の設計・施工では、内線規程・関連規格・メーカー仕様書を必ずご確認ください。
リクエスト・お問い合わせ
「こんな条件にも対応してほしい」「ここを改善してほしい」などのご要望があれば、お気軽にお問い合わせからお寄せください。